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中古スマホを購入して格安SIMで運用しようと考えたとき、意外と見落とされがちなのが「バンド対応(周波数帯対応)」という重要な要素です。
「SIMは入れたのに圏外になる」「ネットが極端に遅い」――そんなトラブルの多くは、バンドの不一致が原因かもしれません。
この記事では、「バンドとは何か?」という基本から、国内通信会社のバンドの種類、中古スマホ購入時の確認ポイントまで、初心者でもわかるように徹底解説します。
バンドとは?|スマホと電波の接点
■ バンド(Band)の定義
バンドとは、スマートフォンが利用する通信電波の周波数帯のことを指します。通信会社(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど)は、それぞれ異なる周波数帯を使って電波を発信しています。
スマホ端末側も、その周波数帯(バンド)に対応していないと通信ができません。
例:バンドが合っていないとどうなる?
- 電話はできるが、モバイル通信が不安定
- 建物の中や地方で圏外になる
- 5Gが使えるエリアでもスマホが拾えない
- テザリングやVoLTE通話が非対応になる
つまり、SIMカードとスマホの相性は**「サイズ」や「SIMロック」だけでなく、「バンドの一致」も重要**なのです。
日本の主な通信キャリアとバンド一覧
通信会社ごとに、主に使用しているバンドは以下の通りです(2025年時点、主要なLTEバンドのみ抜粋)。
キャリア | 主なLTEバンド(4G) | 特徴・備考 |
---|---|---|
ドコモ | Band 1 / 3 / 19 / 21 / 28 | Band 19が郊外や山間部で重要 |
au(KDDI) | Band 1 / 18 / 26 / 28 | Band 18がプラチナバンド |
ソフトバンク | Band 1 / 3 / 8 / 28 | Band 8が屋内や地下鉄で重要 |
楽天モバイル | Band 3 / 18(auローミング) | 自社回線のBand 3が最重要 |
※5Gについては別の周波数帯が使われますが、中古スマホの場合、まずはLTEバンドの対応が実用性の鍵となります。
プラチナバンドとは?
プラチナバンドとは、電波の届きやすさ・回り込みやすさが高い700MHz~900MHz帯の周波数帯域のこと。
建物内や郊外でもつながりやすいのが特徴です。
各社のプラチナバンド:
- ドコモ:Band 19
- au:Band 18
- ソフトバンク:Band 8
- 楽天モバイル:なし(auのBand 18にローミング)
中古スマホを選ぶときは、使いたい通信会社のプラチナバンドに対応しているかを最優先で確認するべきです。
中古スマホ購入時に確認すべきポイント
① 使用したいSIMの通信会社を決める
→ ドコモ系MVNO、au系、ソフトバンク系、楽天など
② 中古スマホの型番・モデルを確認する
→ iPhoneなら「Axxxxx」など、Androidなら「SO-03K」「SCV42」など
③ 対応バンドを検索する
→ メーカー公式ページ、海外端末なら「GSMArena」などのスペックサイトで確認可能
④ 通信会社のバンドと照合する
→ 特に「プラチナバンド対応の有無」をチェック!
⑤ 実際に動作確認されたかどうかを確認
→ MVNO各社の「動作確認済み端末一覧」は非常に参考になります
よくある中古スマホのバンド対応トラブル
■ 海外版スマホを購入してしまった
→ 日本のバンドに非対応のことがあり、通信できない or 不安定
■ ソフトバンク版端末にドコモ系SIMを挿した
→ Band 19非対応で地方や屋内で圏外になることも
■ iPhoneでも古すぎるモデル
→ iPhone 5以前はBand 19非対応。SIMは挿せても通信しにくい
よくある質問(FAQ)
Q. 対応バンドが完全一致していないと使えない?
A. 使える可能性はありますが、快適に使うには最低でもプラチナバンド対応が望ましいです。一致数が多いほど安定します。
Q. 海外版スマホはすべて使えない?
A. 一部のグローバルモデル(例:iPhoneやPixel)は日本のバンドにも広く対応しています。ただし、型番によって対応バンドが違うので必ず確認が必要です。
Q. 対応バンドの調べ方が難しい…
A. 「機種名+バンド対応」や「型番+spec」で検索すれば、確認できます。また、MVNO各社の「動作確認端末一覧」を見るのもおすすめです。
まとめ:中古スマホ×バンド対応を理解すれば、通信トラブルは防げる!
中古スマホで格安SIMを活用する上で、バンド対応は**“見えない相性”を見極める鍵**です。
サイズが合っていて、SIMロックが解除されていても、バンドが合っていなければ「使えるけどつながらない」端末になってしまいます。
✔ 購入前チェックリスト:
- 使用予定のSIMの通信会社を決める
- スマホの型番から「対応バンド」を確認
- プラチナバンドに対応しているか?
- できれば「動作確認端末一覧」での掲載有無もチェック
こうしたチェックをしっかり行えば、中古スマホでも安定した通信環境が得られ、コストパフォーマンスの高いスマホ運用が実現できます。