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格安SIMの普及や通信環境の多様化により、近年注目を集めているのが「eSIM(イーシム)」です。物理的なSIMカードが不要なこの技術は、スマートフォンの使い方を大きく変えつつあります。
この記事では、「eSIMとは何か?」という基本から、中古スマホで使えるかどうかの判断基準、SIMカードとの違い、利用時の注意点まで、専門用語を交えて丁寧に解説していきます。
eSIMとは?従来のSIMとの違い
■ eSIM(embedded SIM)の定義
eSIMとは、「Embedded SIM(組み込み型SIM)」の略で、従来のような物理カードを端末に挿すのではなく、スマホ本体に内蔵されたチップにプロファイル情報をダウンロードして利用する方式です。
■ 従来のSIMカードとの主な違い
項目 | 物理SIM | eSIM |
---|---|---|
形状 | 実体のあるICカード | 内蔵チップ(見えない) |
入れ替え | 手作業で抜き差しが必要 | 設定画面から切替可能 |
再発行・切替 | 郵送・再発行が必要 | 即時切替が可能(QRコード等) |
デュアルSIM対応 | nanoSIMと併用可能 | nanoSIM+eSIMで併用可能 |
中古スマホでeSIMを使うためのポイント
中古スマホでeSIMを使う場合、いくつかの確認ポイントがあります。
1. 端末がeSIMに対応しているか?
すべてのスマホがeSIMに対応しているわけではありません。2018年以降に発売された一部の中〜高価格帯モデルが中心です。
■ eSIM対応の主な中古スマホ(一部例):
- Apple(iPhone)
- iPhone XS / XS Max / XR 以降のモデル
- iPhone SE(第2世代)以降も対応
- Google Pixelシリーズ
- Pixel 3以降(国内版の一部除く)
- Android(その他)
- Galaxy S20以降(グローバル版)
- Xperia 10 III / 1 IVなどの上位モデル
- HUAWEI P40 / Mate 40など(一部)
※必ず「eSIM対応モデルかつ国内通信事業者での動作確認済み」であることを確認しましょう。
2. SIMロックが解除されているか?
中古のキャリア端末(ドコモ・au・ソフトバンク等)にはSIMロックがかかっている場合があります。
eSIMを利用するには、SIMロック解除済みであることが前提です。
3. eSIMを提供している通信事業者を選ぶ
MVNO(格安SIM)やキャリアによっては、eSIMに対応していない事業者もあります。契約前に以下を確認しましょう。
■ eSIM対応の主な通信事業者(2025年現在):
- 楽天モバイル(申込〜開通までオンライン完結)
- IIJmio(ギガプラン)
- mineo(eSIM対応プラン)
- LINEMO、ahamo、povo などのサブブランド
eSIMを使うメリットとデメリット
■ メリット
- SIMカード不要:物理カードの挿入・紛失リスクなし
- 即時開通が可能:オンラインで手続きすれば数分で使える
- デュアルSIMが可能:eSIM+nanoSIMで2回線運用が可能
- 旅行・出張先で便利:現地のeSIMをスマホから契約できる
■ デメリット
- 対応端末が限定的
- 端末の初期化でプロファイルも削除されることがある
- 一部MVNOではサポートが限定的
- 中古端末の場合、プロファイル削除がされていないケースもある
eSIM利用時の専門用語解説
中古スマホでeSIMを利用する際に知っておきたい専門用語を解説します。
● プロファイル
eSIMにダウンロードされる契約情報(電話番号、APN設定などを含む)。複数のプロファイルを保持可能な機種もあります。
● QRコード開通
MVNOなどが提供するQRコードをカメラで読み取り、eSIMプロファイルをダウンロードして開通させる方法。郵送を待たずに使い始められるのが魅力。
● デュアルSIM(DSDS/DSDV)
eSIMと物理SIMを同時に利用する機能。主に「通話はキャリアSIM」「データは格安SIM」といった使い分けが可能。
よくある質問(FAQ)
Q. 中古スマホにeSIMの情報が残っていたら使えない?
A. 原則として、前のユーザーのプロファイルは削除されているべきです。削除されていない場合、eSIMが再利用できないことがあります。購入元に初期化・eSIMリセットの確認をしましょう。
Q. eSIMと物理SIM、どっちが安定してる?
A. 通信の安定性に違いはほとんどありません。ただし、eSIMは設定ミスや機種変更時の再発行がやや煩雑になることがあります。
Q. eSIMが使えるかどうか、どうやって確認する?
A. スマホの「設定」→「モバイル通信」や「ネットワーク」項目に「eSIM」または「モバイル通信プランを追加」などの表示があるかで確認可能です。
まとめ:eSIM対応中古スマホは、手軽で賢い選択肢に
eSIMは、物理SIM不要・オンライン開通・デュアルSIM対応など、さまざまなメリットを持つ次世代の通信方式です。中古スマホでもeSIM対応モデルが増えており、格安SIMとの組み合わせでスマートな運用が可能です。
利用前のチェックリスト:
- ✅ eSIM対応端末か(型番で必ず確認)
- ✅ SIMロック解除済みか
- ✅ 通信事業者がeSIMに対応しているか
- ✅ 端末のeSIMプロファイルが初期化されているか
これらを押さえれば、中古スマホでもeSIMを使って快適にスマホライフを始めることができます。